冷却タオルは、水でぬらして首や額などに当て、気化熱で体表面の熱を逃がすために使います。暑さ対策の補助にはなりますが、熱中症を防いだり、発症した熱中症を治したりするものではありません。高温の場所を避ける、水分・塩分を補給する、休憩を取るといった対策と組み合わせて使いましょう。
冷却タオルの使い方
基本的には、タオルを水でぬらし、軽く絞ってから首や肩に掛けます。商品によって使い方が異なるため、最初にパッケージや取扱説明書を確認してください。
- タオルを水でぬらします。水に浸すタイプ、振ることで冷感が得られるタイプなどがあるため、商品指定の方法に従います。
- 水が垂れない程度に絞ります。屋外で使う場合は、周囲や衣服がぬれても問題ない場所で使用してください。
- 首、肩、額、腕などに当てます。首に巻く場合は、きつく締めすぎないようにします。
- ぬるくなったら、再び水でぬらすか、商品に指定された方法で冷感を戻します。
- 使用後は洗濯または水洗いをし、風通しのよい場所で十分に乾かします。
冷却タオルは、汗や水分が蒸発するときに周囲から熱を奪う「気化熱」を利用します。そのため、風がある場所や扇風機を併用できる環境では、冷感を得やすくなります。一方、湿度が高い場所では水分が蒸発しにくく、冷却効果を感じにくいことがあります。
熱中症対策として冷却タオルを使う方法
冷却タオルは、運動中や屋外作業の休憩時に、首や肩を冷やす目的で使うと役立ちます。ただし、タオルを使っているからといって、炎天下で長時間過ごしてよいわけではありません。
- 暑さ指数(WBGT)が高い時間帯は、外出や運動を控える
- 日陰や冷房のある場所で、こまめに休憩する
- のどが渇く前から水分を取る
- 汗を多くかくときは、塩分も補給する
- 通気性のよい服や帽子を使う
- 冷却タオルが温かくなったら、再度ぬらすか休憩する
特に首を冷やすと涼しさを感じやすくなりますが、冷却タオルで体の内部の温度が十分に下がるとは限りません。冷感があることで無理を続けないよう、暑さや体調を基準に行動してください。
熱中症の症状があるときは冷却タオルだけで対応しない
めまい、立ちくらみ、筋肉のけいれん、頭痛、吐き気、強いだるさ、大量の発汗などがある場合は、熱中症の可能性があります。冷却タオルを当てるだけで様子を見ず、次の手順で対応します。
- 涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめます。
- 首、わきの下、足の付け根などを、冷たいタオルや保冷剤で冷やします。
- 意識がはっきりしていて、自分で水分を飲める場合は、経口補水液や水分を少しずつ取ります。
- 休んでも症状が改善しない場合や、悪化している場合は、医療機関への相談や救急要請を検討します。
意識がもうろうとしている、呼びかけへの反応が悪い、自力で水分を飲めない、けいれんしているといった場合は、無理に飲ませず、すぐに119番へ通報してください。救急車を待つ間も、可能な範囲で体を冷やします。
冷却タオルを使うときの注意点
冷却タオルは、肌に傷やかぶれがある部分には直接当てないでください。使用中に赤み、かゆみ、痛みなどが出た場合は使用を中止し、肌を洗って状態を確認します。
冷却タオルを首に強く巻いたり、睡眠中に長時間使用したりするのも避けましょう。子どもや高齢者が使う場合は、タオルが首に絡まっていないか、体が冷えすぎていないかを周囲の人が確認してください。
また、共有すると汗や皮脂が付着するため、使用後は洗濯や水洗いを行います。洗剤、漂白剤、乾燥機の使用可否は商品によって異なるため、洗濯表示に従ってください。
冷却タオルは「暑さ対策の補助」として使う
冷却タオルの使い方は、水でぬらして絞り、首や肩などに当てるのが基本です。熱中症対策には活用できますが、効果は周囲の温度や湿度、体調、商品の種類によって変わります。
冷却タオルを使うときも、涼しい場所で休む、水分と必要な塩分を補給する、暑い時間帯を避けることが大切です。熱中症の症状がある場合は、冷却タオルだけに頼らず、体を冷やして適切な医療対応につなげてください。







