遮光と遮熱は、日傘が防ぐ対象が違います。遮光はまぶしさの原因となる光を通しにくくする性能、遮熱は日光による温度上昇を抑える性能です。
強い日差しのまぶしさを抑えたいなら遮光、傘の下の暑さをやわらげたいなら遮熱を重視します。実際には、遮光性と遮熱性の両方を備えた日傘も多くあります。
日傘の遮光と遮熱の違い
| 項目 | 遮光 | 遮熱 |
|---|---|---|
| 防ぐもの | 目に見える光やまぶしさ | 日光による熱や温度上昇 |
| 主な目的 | 傘の内側を暗くし、日差しを抑える | 傘の下で感じる暑さをやわらげる |
| 表示の例 | 遮光率、完全遮光など | 遮熱、熱遮断、温度上昇を抑えるなど |
| 注意点 | 光を防いでも、熱の感じ方まで同じとは限らない | 外気温や照り返しなどの影響を受ける |
遮光とは、日光を通しにくくする性能
遮光とは、日傘の生地を通過する光を少なくすることです。遮光率が高いほど、傘の内側に届く光が少なくなり、まぶしさを抑えやすくなります。
ただし、遮光率は基本的に「光をどの程度通さないか」を示す指標です。遮光性が高いからといって、傘の下の温度が必ず大きく下がるとは限りません。
「完全遮光」は商品ごとの表示条件を確認する
日傘には「完全遮光」と表示された商品があります。しかし、表示の基準や試験方法、対象となる生地や部位は商品によって異なる場合があります。
「完全遮光」という言葉だけで判断せず、商品ページやタグで、遮光率の数値、試験の対象、裏面や縫い目を含むのかを確認しましょう。生地が光を通さなくても、傘のすき間や端から光が入ることはあります。
遮熱とは、日光による暑さを抑える性能
遮熱とは、日光に含まれる熱が傘の内側へ伝わるのを抑え、傘の下の温度上昇や暑さをやわらげる性能です。熱を反射しやすい加工や、熱が伝わりにくい構造などによって遮熱性を高めます。
遮熱性の表示には、試験時の温度差や温度上昇の抑制効果が使われることがあります。ただし、測定方法や周囲の気温、照射条件が違う数値は単純に比較できません。
また、遮熱性がある日傘を使っても、外気温が高い日、アスファルトからの照り返しが強い場所、風が弱い環境では暑さを感じることがあります。遮熱は「暑さをなくす性能」ではなく、日光による熱の影響を抑えるための性能と考えると分かりやすいでしょう。
遮光率が高い日傘なら遮熱性も高い?
遮光率が高いだけで、遮熱性まで判断することはできません。光を通しにくい生地でも、吸収した熱が傘の内側へ伝わりやすい場合があるためです。
一方で、光を通しにくい加工や熱を反射する加工を組み合わせた日傘は、遮光性と遮熱性の両方を備えていることがあります。暑さ対策を目的に選ぶなら、「遮光率」だけでなく「遮熱」の表示や試験結果も確認してください。
日傘を選ぶときは目的で表示を見分ける
どちらを優先するかは、日傘を使う目的で決められます。
- まぶしさや強い日差しを抑えたい:遮光率の高い日傘を選ぶ
- 傘の下の暑さを抑えたい:遮熱性や温度上昇の抑制を確認する
- 暑さとまぶしさの両方が気になる:遮光と遮熱の両方が表示された商品を選ぶ
- 紫外線対策もしたい:遮光・遮熱とは別に、UVカット率や紫外線防護の表示を確認する
遮光と遮熱は、紫外線を防ぐ性能と同じ意味ではありません。紫外線対策を重視する場合は、商品にUVカット率などの表示があるかを別に確認しましょう。
色や生地だけで遮光・遮熱を判断しない
一般に、濃い色や厚い生地は光を通しにくい傾向がありますが、色だけで遮光率や遮熱性を正確に判断することはできません。生地の織り方、裏面のコーティング、表面の反射加工などによって性能は変わります。
同じ色の日傘でも性能が違うことがあるため、購入時は色の印象よりも、商品に記載された遮光率、遮熱性、UVカット率などの表示を優先してください。
遮光と遮熱の違いを選ぶときの結論
遮光は「光を防ぐ性能」、遮熱は「日光による熱を抑える性能」です。まぶしさ対策には遮光、暑さ対策には遮熱が向いています。
夏の外出で日差しと暑さの両方を抑えたい場合は、遮光率だけでなく遮熱性も確認し、必要に応じてUVカットの表示も別に確認しましょう。







